大量受注が大量負債になる韓国造船
昨年は韓国造船業はつぶれるといわれたいたところ、年末から翌年のタンカー受注ラッシュ。中国や日本を超えて世界一の受注件数を獲得。ところがこれが存続危機の罠になった。
船舶用鋼板プレートが高騰し、受注契約の金額ではタンカーを造船するほどに大きな赤字になる。もともと赤字でもいいから契約を獲れ、政府が補填するということで中国より安い価格で受注していた。しかしその想定赤字幅を大きく超える赤字になる。
政府として想定外の赤字を全額補填はできないだろう。利益のない仕事をして結局は造船会社、鉄鋼会社、そして韓国政府も経済危機が拡大するだけ。大量受注で韓国経済活況のように見えて、じつは大量債務を抱え込んでしまった
韓国は昨年も819万CGT(187隻)を受注し、788万CGTに止まった中国を抜いて、世界一の受注量を記録している。
韓国は上半期に発注された大型液化天然ガス(LNG)運搬船16隻の全量と、石油タンカー51隻のうち42隻(82%)、液化石油ガス運搬船72隻のうち52隻(72%)などを受注し、付加価値の高い船種で競争力を見せた。
船種別ではコンテナ船、超大型石油タンカーなど大型船を中心に受注が伸びている。世界的な景気回復による取扱量増加の影響が大きい。
世界の上半期の累計受注量は計2402万CGTで、昨年同期比192%増だ。6月の世界の船舶受注量は415万CGT(131隻)で、このうち182万CGT(40隻、44%)を韓国が占め、5月に続き2ヵ月連続のトップとなった。中国は63隻、38%、次いで日本の14隻、7%になる。
造船用鉄鋼板の高騰が赤字膨張の原因
だが、受注ラッシュであれば韓国造船大繁盛で大儲けになるはずが大赤字になっている。これは前回記事でも書いたように、損益考えずとにかく受注しろとの大号令がかかったためだ。損失が出たら政府が面倒見ることになっている。
しかしその予想損失以上の赤字になっている。想定内の赤字では済まない想定外の赤字の要因は船舶用鉄板の値上がりにある
中国がオーストラリアに経済制裁を始めた。ワインや牛肉だけなら中国の思惑通りだったが、オーストラリアの良質石炭や鉄鉱石まで中国に入らなくなった中国の制裁が逆にオーストラリアが中国に制裁を科しただいぶーめらんになった。この影響で中国の鉄鋼生産に支障が出て鋼板相場が値上がりしたのだ
造船の場合は発注を受けてから造船材料を手当てするため、受注時の鉄板価格と造船期間の価格に差が出ることはある。だから受注金額提示の前に綿密な相場の先読みを計算するはずだが見事に狂った
上半期だけで100隻を超える。これに下半期の受注が同じぐらい加われば、韓国の造船能力を超えているだろうし、造船会社の赤字も、韓国の赤字補填費用もまだまだ増える
造船隻数が増えるほど韓国経済の首が閉まる事態になっている
赤字覚悟で、というより赤字前提で安請け合いしたんだもんね
韓国造船海洋のソン・ギジョン常務は21日午後の実績発表会で、重い口を開いた。
韓国造船海洋が、今年第2四半期だけで9千億ウォン台の営業赤字を出した公表した。
9千億ウォンって、日本円でおよそ900億よねえ、下半期も同じぐらいだと1800億円の赤字ってことになる
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